「手法は決まっているのに思うような結果が出ない・・・」
手法自体への自信は持っているものの、リアルトレードで結果を出せないと焦ってしまい、トレードスタイルがブレてしまうもの。
しかし、結果が出る出ないを分かつ境界線は、想像している以上にシンプルなことなのかもしれません。
この記事では、FXの環境認識と手法の関係について、あなたが結果を出すための最も合理的な回答を解説していますので、最後までじっくりと読んでください。
FXの環境認識と手法の関係 ポイント①
FXの環境認識と手法の関係として、まず最も大切なことは、あなた自身の中でその手法の概念をしっかりと理解し完全に固まっているのかということ。
つまり、トレンド発生時に機能するのか、レンジでのみ機能するのかなど、大前提となるトレードコンセプトを表面的なことではなく、本質的な部分を明確に定義づけできているかが非常に大切。
これは誰かの受け売りなどではなく、あなた自身が手法が機能する理由や根拠を噛み砕き、検証作業によって各要素を客観的に理解しているのかが、その手法を実戦で使うにあたって大きな影響を及ぼします。
よくエントリーや損切りに躊躇するという言葉を目にしますが、これがその最たる例で、リアルトレードでいちいちそんなことを考えて躊躇しているようでは、そもそもリアルトレードをやる資格などあるわけがない。
プロ野球選手が躊躇しながらホームランを打ち、プロサッカー選手が躊躇しながらトラップしていますか?
プロという生業でパフォーマンスを発揮する人達は、当然のようにその技術を構成する個々の細かな技術もしっかりと固めていますよね。
トレードほど参入障壁が低いビジネスモデルも珍しいですが、プロとアマチュアが全く同じ土俵にいる場にあなたは参戦しているということを強く自覚すること。
あなたのトレードキャリがいかなるものであろうとも、エントリーすればプロと全く同じ土俵に立っているのですから、そこで躊躇などしている猶予などないわけです。
戦場であなたが使う武器なのですから、どういう属性でどんな特徴があるのか、詳しい使い方や取扱いの注意点など、まずはあなたが生き残るための装備について理解することが大切。
FXの環境認識と手法の関係 ポイント②
FXの環境認識と手法の関係のポイントとして、あなたがトレードする限りずっと意識しなければいけない重要なことは、今の相場環境があなたの手法が機能する場面なのかということ。
これについては、あらゆるところで話題となっていますが、詰まるところそれだけ重要だということです。
そして、環境認識の精度を最大限に上げるために最も効果的な方法が、複数時間足を分析統合するマルチタイムフレーム分析。
よく「手法は何でもいい」という言葉を目にしますが、相場はどんな手法に対しても平等に機能する機会を与えています。
しかし誤解してはいけないことは、どんな手法でも機能するチャンスがあるからといって、常にチャンスがあるわけではないということ。
この性質が意味していることこそが、まさに環境認識の必要性であって、どんな手法でも機能するチャンスがある中で、今、あなたが採用する手法にはどの程度の優位性があるのかを見極めていかなければいけないんですね。
最高にかっこいいTシャツを手に入れたからといって、北極でそのまま着れるわけではないように、いつ、どこで、どうやって着こなすのかを見極める必要があるのです。
これができないがために多くのトレーダーはポジポジ病になり、自分が採用する手法が全く機能する場面でないにも関わらずエントリーし、大切な資金をすり減らしていくのですから、今一度、環境認識の大切を考えてみてください。
前置きが長くなりましたが、環境認識の精度を極限まで上げていくのであれば、その答えはマルチタイムフレーム分析一択。
そして、環境認識の精度を高めることで享受される恩恵は、トレーディングの様々な要素で受けることができます。
例を挙げると、
- 優位性が高い場面を見極めることができる
- 高いリスクリワードの実現
- 優位性が低い場面でのエントリーの回避
- 損小利大の実現
などなど、まさにメリットしかないので、トレーダーとしてマルチタイムフレーム分析を磨かない合理的な理由は存在しませんよね。
そんなマルチタイムフレーム分析にも、唯一のデメリットがあります。
それは、習得までにある程度の時間を要するということ。
これについては、魔法は存在しません。
あなた自身がチャートと格闘していく中で、時間をかけて力をつけていくしか道はない。
しかし、一度身につけてしまえばこれこそ本当の技術であり、誰かに与えられたサインツールを使い、いつそれが機能しなくなるのかに毎晩怯えることともサヨナラです。
このブログでは何度もお伝えしていますが、この世界では本当に価値があること、大切なものであるほど、地道で、大変で、面倒だということを理解し、愚直に実践していこうではありませんか。
まとめ
FXの環境認識において、手法が最大限のパフォーマンスを発揮するために必要なポイントを2つお話しました。
1つのトレード戦略をデザインするにあたって、どんな時でも環境認識によって必ず入口と出口が決まります。
逆に言えば、環境認識がなければ、FXなどただのリスクが高いギャンブルであり、絶対に手を出すべきではありません。
しかし、確固たる技術を身につけることさえできれば、FXは圧倒的に優位性がある利殖の手段です。
相場という厳しく過酷な世界にあなたは自ら足を踏み入れていて、そこで生き残るためには人並み以上の努力をしていかなければいけないということを心に刻み、トレード学習に励んでいきましょう。