環境認識

FXの環境認識・ラインの引き方決定版!優位性が高いポイントはココだ!

「どこに水平線を引けばいいのか分からない」
「トレンドラインがうまく引けない」

テクニカル分析を行う上で、水平線やトレンドラインの設定は必須事項ではあるものの、自信を持って引けるようになるまでには相当な経験と考察を必要とするもの。

 

そして、ライン設定を学ぶ上で最も大切なことは、ライン設定はただ線を引くだけというシンプルな行為ではあるものの、シンプル=簡単ではないということ。

複数時間足で構成される相場構造においてシンプルさとは、それが組み合わさることによって無限の複雑さとなってトレーダーの前に現れます。

 

あなたの中に、テクニカル分析の明確な軸を築くためにも一貫したライン設定の技術を身につける必要があり、この記事ではライン設定のために必要な大切な考え方を余すことなく解説していきますので、じっくりと読んでください。

 

FXの環境認識・ラインの引き方で超重要な考え方

まずはじめに、FXの環境認識におけるライン設定の超重要な考え方をお話します。

 

それは、水平線・トレンドライン・チャネルラインなどのどんなラインであっても、相場参加者の多数が共通認識しているから機能するということ。

あなたがどれだけ脳に汗をかいて設定した渾身のラインであったとしても、他の相場参加者がそのラインを共通認識していなければ意味がないんですね。

 

ダウ理論上の重要な価格に引く

となると必然的に、相場参加者のほぼ全員が共通認識しているダウ理論での重要な価格が思い浮かぶのではないでしょうか。

つまり、高値安値、そしてダウ理論で最も重要視する終値

 

そして、FXの場合、株などのように基本的に大きく窓を開けることがないため、前日終値は当日のほぼ始値として意味を持ちます。

具体的にお話すると、転換シグナルとなる寄引同時線のようなローソク足に水平線の微妙なフィッティング調整をする際に、終値で引くのか、始値で引くのかということも考える必要があるんですね。

話を戻しますが、つまり、水平線や斜めのラインを設定する際に意識すべき点は、ダウ理論上の重要な価格だということ。

どのタイプのラインであってもこの普遍的な考え方は共通なので、しっかりと理解しリアルチャートでその価格の見極めができるようにしましょう。

 

ラインには鮮度と寿命がある

水平線でも斜めのラインでも、ラインには鮮度と寿命があります。

つまり、

  • 接触回数が少ないほど反発の優位性が高い
  • 複数回機能すれば共通認識されるため、一定幅は反発する
  • 一定回数機能したラインは、効力が弱まりブレイクする可能性が高い
  • 長期間にわたって機能したラインをブレイクすると、その方向への続伸性が強い

 

 

簡潔に表現すると、相場参加者の大多数が認識できるレベルの共通認識度合いになったラインの優位性は低いということ。

 

 

FXの環境認識・基本的なラインの引き方

FXの環境認識における基本的なラインの引き方についてお話していきます。

そして基本的とはいうものの、最終的にはこの基本的なライン設定をどれだけの精度で実行できるかが勝負になってきますので、確実に落とし込んでください。

 

水平線:サポートライン・レジスタンスライン

最も使われているラインであり、何よりも水平線とは固有名詞である価格を視覚化したもので、共通認識するポイントとして見極めやすいですよね。

 

そして、水平線はダウ理論の重要な高値安値を基準に引くのがセオリーなわけですが、実際のダウ理論上の価格が切り上がる・切り下がるポイントというのは、教科書どおりにならないのが常のため、まずはサポレジ転換とレジサポ転換を確実にものにできるようにすることがオススメです。

 

 

サポートライン(下値支持線)、レジスタンスライン(上値抵抗線)をブレイクし、そのポイントまで戻ってくる場面のことを、サポレジ転換・レジサポ転換といいますが、相場参加者の売買心理などの思惑が重合するポイントとなり、大きな値動きとなる可能性が非常に高いポイント。

 

この場合は、レンジの基準となった高値安値にラインを引けばよく、押し目買いや戻り売りのように安値の切り上げや高値の切り下げを考慮しなくていいため、まず取り組む手法としてもオススメです。

 

トレンドライン・チャネルライン

結論からお話すると、トレンドラインやチャネルラインという斜め属性のラインを引く難易度は、水平線よりも高いということ。

その最大の理由は、引こうと思えばいくらでも引きようがあるから。

 

なので、このトレンドラインやチャネルラインを取り入れる場合には、明確な基準、ルールを持って引くことが非常に重要になります。

ただ、共通認識されているから機能するという大前提を踏まえれば、2点よりも3点機能したラインの方が優位性は高いということが分かりますよね。

 

とはいうものの、テクニカル分析のジレンマとして、誰もが共通認識できた時点でその優位性は失われているのが現実なため、ポイントとしては3点目として機能するのかという段階が最も仕掛ける優位性が高いでしょう。

 

 

ロールリバーサル

先ほどお話したサポレジ転換やレジサポ転換を総称して、ロールリバーサルといいますが、日本語訳にすると「役割転換」と的確にその言葉の意味を表現しているわけですが、これは何も水平線だけの話ではなく、トレンドラインやチャネルラインにも機能します。

 

 

ロールリバーサルという形式的な意味だけではなく、そのポイントでは相場参加者の心理的背景が重なり合うことで必然的に値動きが起こる、ということを常にチャートから読み取るようにすることが大切。

反発を狙うポイントとして非常に優位性が高いので、リアルチャートでその境界線を厳密に見極められるようにしましょう。

 

青牛
青牛
マルチタイムフレーム分析によって、最高精度のラインが引けるように技術を磨いていきましょう。
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まとめ

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ライン設定を考える上で最も大切なことは、そのラインがあなた以外の相場参加者も共通認識しているのかということ。

ただラインを引くだけという誰でもできることだからこそ、誰もができない精度でラインを引く技術にこそ優位性が存在する。

 

あなたは、チャートに対してラインを引くことで、あなたが解釈しやすいように切り取ろうとしているに過ぎないということを自覚し、ライン設定の技術を磨いていきましょう。