「チャートの何を見ればいいのか分からない・・・」
という悩みを抱えているものの、その勉強方法に困っている人も多い。
チャート分析の何が難しいのかというと、見ようと思えばどんな形にも見えるから。
ローソク足、バーチャート、ラインチャートなど、どの種類のチャートであっても大小構わず実に様々な形を作っており、その中で漠然と何かを見ようとすること自体が、サハラ砂漠に落とした指輪を見つけるようなもの。
この記事では、チャート分析の勉強をやりたいけど何をどうやればいいのか分からないというあなたのために、取り組む上で絶対に抑えておかなければいけないポイントをどのブログよりも詳しく解説していきますので、最後までじっくりと読んでください。
チャート分析の勉強・練習はここだけは抑えろ!
まず結論からお話すると、チャート分析の勉強・練習に取り組む前にあなたが採用するチャートパターンを決めること。
冒頭でもお話したように、これなくしてチャート分析の勉強は成立しません。
ローソク足をただ羅列しただけのシンプルなはずのチャートは、シンプルがゆえにそれらが組み合わさることで無限の複雑さをトレーダーに向けてきます。
ということは、あなた自身が何かしらの基準や仮説を持っていなければ、チャートの多様性、複雑さに意味もなく振り回されるだけなんですね。
つまり、何を見ればいいのか分からないということは、何を見るのか決めていないから陥る状態なわけです。
これをクリアするために、まずあなたが採用するチャートパターンを決めること。
どのチャートパターンを採用するのか
三尊、逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトムの天底でのパターンや、ペナント、フラッグなどの中段保合いパターンなど様々なチャートパターンがありますが、それらの中でもまずは天底での転換パターンを採用することをオススメします。
なぜなら、
- 値動きの流れはトレンドよりもレンジの方がその割合が多い。
- トレンドフォロー戦略である中段保合いパターンを下位足で捉えようとしても、上位足がレンジあった場合に機能しないことが多い。
- 中段保合いパターンを採用しても、上位足でのトレンド発生頻度が少ないため、チャンスが限られる。
といった要因が挙げられるから。
つまり、中断保合いパターンは転換パターンと比較した場合、上位足の環境条件に大きく左右されるため、それが機能する有益な経験を積みにくいんですね。
それに対し天底パターンは、下位足であっても機能する傾向があるため、意味ある勝ち負けの経験を積むことができます。
なので、まずは発生頻度がそれなりにあり、機能する傾向がある天底パターンを採用しましょう。
採用するパターンが決まったら
この状態が出来上がって、はじめてチャート分析の準備が整います。
何を見るのかが決まったということは、次はそのチャートパターンを実際のチャートから探すわけですが、その1つのチャートパターンですら微妙な形の違いが無数に存在し、結果も機能するしないのあらゆるケースがあります。
そしてチャート分析の勉強とは、移りゆくリアルチャートの中でもそのチャートパターンの確度を推し量るために、これら無数に存在するケーススタディをあなたの中にストックしていくことなんですね。
たった1つのチャートパターンですら、上位足の環境条件や価格配置等によってありとあらゆる結果となる。
しかし、たった1つに絞るからこそその微細な変化に気づき、あなただけのトレードスタイルを磨いていくことができるのです。
青牛の痛過ぎる過去
これを特にチャートパターンを固定せずに、書籍やネットで見ただけの形と似たものだからとあなたの脳が認知したことを信頼できますか?
ほとんどの人が結果を出すことができない大きな理由の1つは、このチャートパターンを固定していないがために、ありとあらゆるチャートパターンを取ろうとするから、いつになっても有益な経験値として蓄積していかないわけです。
そして、これは何を隠そう私自身の過去でもあります。
昔の私は、売りも買いもやり、順張りも逆張りも、転換も保合いも全てを華麗に乗りこなすスーパートレーダーになりたいと思っていました。
しかし、その結果がどうなったのかはお察しのとおり。
そして現在、なぜ勝てるようになったのかといえば、買いの一方に限定しチャートパターンも固定したから。
売りと買いのどちらか一方に限定することでチャンスが減ると思うかもしれませんが、全くもってそんなことはありません。
逆相関の通貨ペアを監視することで、機会損失のリスクは普通にカバーできます。
まだ結果が出ていないのなら、騙されたと思って一度試してみることをオススメします。
まとめ
チャート分析の勉強・練習が分からないのは、あなたが何をするのか決めていないから。
しかし、何をするのかが明確になった時、一気にやるべきことの道は開かれます。
相場から利益を抜き取るために、派手なインジケーターや魔法のサインツールは一切必要ありません。
必要なのは、一貫した基準を持ってチャートを見るあなたの確かな眼です。
採用するチャートパターンを固定し、意味ある学習時間を積み重ねていきましょう。