「デイトレのテクニカル分析でローソク足の何を見ればいいのか分からない・・・」
という悩みを抱えている人も多い。
私自身も昔そうでしたが、ローソク足の組み合わせであるチャートパターンにばかり目がいってしまうと、意味を持ったローソク足個々を全く意識せずにテクニカル分析をしてしまいがち。
この記事では、そんな昔の私のようにローソク足についての理解を深めたい!というあなたのために、デイトレのテクニカル分析でローソク足の何を見るべきかということを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
デイトレFX・テクニカル分析のローソク足で必見のポイントを徹底解説!
FXでデイトレをする上で、テクニカル分析のローソク足で必見のポイントについて解説していきます。
まず大前提として理解しておくべきことは、全てのトレーダーがローソク足を見てトレードしているわけではないということ。
MT4のツールバーで表示を切り替えることができます(Alt + 1,2,3)が、ヨーロッパ系のトレーダーの中にはバーチャートを主に使っているトレーダーが多いといいます。
つまり、ローソク足を使ってチャートを見ているトレーダーが多いことは事実だけど、それが全てではないということをまずは理解しておきましょう。
また、同様にただの線グラフであるラインチャートも表示させることはできますが、流石にこれだと「ある重要な要素」を見ることが出来ませんから、ベーシックに使っている人はあまりいないでしょう。
では、テクニカル分析の中でも非常に重要な「ある要素」についてお話していきます。
4本値は超重要
ローソク足、バーチャートのどちらであったとしても、世界中のトレーダーが意識しているのが、いわゆる4本値。
OHLC(Open:High:Low:Close)とも言いますが、始値、高値、安値、終値の方が馴染みが深いでしょう。
そしてこの4本値は、あらゆる時間足で意識されています。
つまり、チャート上で高値をつけた価格一帯の高値と安値、押し目となった起点の安値など、大きな波として見ることができる中でも、それを構成する個々のローソク足にも非常に重要な意味が隠されています。
次に、この4本値をデイトレのテクニカル分析にどのように活かしていくのかということを解説していきます。
デイトレのテクニカル分析でのローソク足の見方
日足のローソク足1本単体で見た時にはそこまで重要な意味を持たなくても、これがデイトレやスキャルピングであれば非常に重要な要素になってきます。
つまり、デイトレより小さい時間足を生業とするトレーダーであれば、前日日足の4本値は1つの基準となっているんですね。
単純に反発を取るだけのトレードであれば、
- 上昇トレンドであれば、始値より現在レートが下なら買い
- 〃 前日安値より現在レートが下なら買い
- 下降トレンドであれば、始値より現在レートが上なら売り
- 〃 前日高値より現在レートが上なら売り
だけでも十分優位性のあるトレードになります。
そこにテクニカル要素を更に織り交ぜることによって、エントリータイミングの精度を飛躍的に上げることも可能になってきますから、基本中の基本としてこの反発を取るだけのトレードをやってみることもオススメ。
色々なインジケーターなどを使うことによって、テクニカル分析を自ら難しくしてしまっているトレーダーが多いですが、そもそも大切なことは「安いところで買い、高いところで売る」という需給の原理原則。
その原理原則に従うのであれば、前日の安値より下回る場合は買い、前日の高値より上回る場合は売りという戦略には普遍的な優位性があるといえるでしょう。
当然、実際のトレードはそこまで単純ではありませんが、テクニカル分析の大前提として、この需給の原理原則を理解していることで、チャートを見るフィルターがまた一つ繊細になっていきます。
あなたがスーパーでいつも100円の卵が95円の時に安いと感じ、105円の時には高いと感じることと全く同じで、相場には割高な価格と割安な価格として相場参加者に認識される価格帯が存在し、その価格帯に狙いを絞ったトレードには非常に大きな優位性があります。
その価格が割安だから多くの相場参加者が買いに殺到し、そこからの急激な上昇にも安い価格を逃したくがないために飛び乗る。
チャート上で日常的に起こっていることとは、あらゆる時間足でそれが繰り広げられているというだけなんですね。
まとめ
テクニカル分析でローソク足の見るべきポイントについて解説してきました。
巷では、チャートパターンについて話題になることはあっても、ローソク足単体が注目されることが少ないのは悲しい現実。
しかし、そのローソク足1本1本には驚くほどたくさんのヒントや学びが隠されていますから、今一度じっくりと観察してみましょう。
日常生活では当たり前のように気にしている高い、安いという感覚を掴むために、インジケーターなどは一旦脇に置いて、普遍的な需給の原則を通してチャートを見てみましょう。