「ダウ理論、酒田五法、エリオット波動、水平線、トレンドライン、MA、MACD、ボリンジャーバンド、、、一体どれから学べばいいんだろう・・・」
そもそもが正解のないトレード学習に加え、インターネット上では実に様々な情報にアクセスできてしまうがために、出口の見えない暗闇を彷徨っている方は実に多い。
何より、迷子になっていることすら気づかずに暖簾に腕押し状態の学習を続けているという悲しい現実があることも。
この記事では、なかなか手応えの掴めないトレード学習に取り組んでいるあなたのために、最も合理的であり王道な学習方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
デイトレードを学ぶには何から始める?
デイトレードを学ぶには何から始める?ということについて解説していきます。
結論からお話すると、どのような学習であれその骨格とするべきものはダウ理論です。
なぜならダウ理論とは、どのような市場であれチャートを読み解こうとする相場参加者にとって共通認識されているルールだから。
上下に波打つチャートは相場参加者の集団心理によって形成される、というのが定説になっているわけですが、だからこそ相場参加者の共通認識の土台となっているダウ理論を学ぶことが最も合理的であり王道な学習ステップなんですね。
ダウ理論の学習方法
では次に、ダウ理論の具体的な学習方法について解説していきます。
STEP1 執行時間足を極める
まずは、執行時間足でのダウ理論を正確に把握できるようにしましょう。
ここでいう執行時間足とは、あなたがメインの時間としているチャートを指します。
なので、デイトレードであれば1時間足や30分足を1本から2本を抜き取るのが最も合理的なわけですが、まずはこの1時間足か30分足のチャートでダウ理論を的確に把握できるようにしましょう。
色々な時間足でやろうとしても、初めのうちは頭が混乱してしまい非効率です。
とにかく1つの時間足でダウ理論を的確に把握できるようにすること。
・基準となる高値、安値はどのレートなのか。
・今の価格はどの価格を基準とし、どの価格を目標として方向性が出ているのか。
・そもそも相場参加者が共通認識している価格はあるのか、ないのか。
・トレンドなのか、ノントレンドなのか、レンジなのか。
この項目を1つの指針として、チャートと向き合ってみてください。
STEP2 上位足を味方につける
執行時間足でのダウ理論をある程度の精度で認識できるようになったその後は、そこに上位足の環境条件を加えて分析統合できるようにしましょう。
つまり、あなたの執行時間足でのダウ理論のセットアップの強度がどれくらいなのか?を推し量るためには、上位足の環境条件を踏まえて判断するしかありません。
執行時間足のセットアップにおけるテクニカル分析の精度をより高めるために、日足、4時間足を中心にダウ理論を見極めていきましょう。
STEP3 エントリー精度を上げる
執行時間足、日足・4時間足でのダウ理論を見極めた後は、具体的なエントリータイミングを図るために下位足でのダウ理論を判断します。
ここでいう下位足とは、15分足、5分足、1分足のいずれかを指していますので、どの時間足を選択するかはあなたの裁量で決めましょう。
なぜ下位足でのダウ理論までわざわざ見る必要があるのかというと、実務レベルで最も肉薄した恩恵として、リスクリワードを限界まで高めることができるから。
つまり、1時間足のセットアップでエントリーするのであれば、そのセットアップの根拠が崩れるポイントも1時間足スケールになるわけですが、そこを下位足までスケールダウンすることで1時間足レベルのセットアップであるにも関わらず、ストップ幅は5分足レベルで設定できるということを意味します。
より分かりやすく表現するのならば、「スキャルのストップ幅でスイング規模の波を抜き取る」ということであり、私が今までも、そしてこれからも追究し続けるトレードスタイルです。
結局のところ、どこまでの水準でトレーディングを実現したいのか、ということはそれぞれに委ねられるわけですが、少なくともそういう痺れる世界があることを知っておいても損はないでしょう。
まとめ
デイトレードを学ぶには何から始める?合理的かつ王道な方法はコレだ!ということについて解説してきました。
ダウ理論は、相場参加者の集団心理を表すチャートを読み解く共通認識の土台である。
この認識を持つことができるとテクニカル分析を複雑に捉えることなく、よりシンプルに、より俯瞰的にチャートと向き合えることができるようになるでしょう。
そして、ダウ理論を一定水準の精度で読み解くことができるようになれば、様々なインジケーターやオシレーターはあくまで補完するためのツールでしかないということにも気づくはず。
よりシンプルに、よりシンプルに、よりシンプルに・・・
その答えがダウ理論にあります。