「売りの方が得意って人が多いけど実際どうなんだろう」
「売りでも買いでも両方とも獲りたい」
という悩みや願望を持っている人も多いのではないでしょうか。
実を言うと過去の私自身も、売りでも買いでも華麗に立ち回るスーパートレーダーになることを目指していたイタイ時代があったので、両方とも得意になりたいという気持ちは非常によく分かります。
しかし、その欲張った気持ちによって不要な遠回りをしたと思っていますし、今勝てるようになっているのはトレード方向を「買いのみに絞った」ことが大きい要因。
この記事では、FXで売りと買いという2つのトレード方向をどのように自身のトレードスタイルに取り入れていけばいいのか?ということをお話していきますので、最後までじっくりと読んでみてください。
FXは売りと買いのどっちが有利?分かりやすく極めたいなら一方に絞れ!
それでは、FXは売りと買いのどっちが有利?分かりやすく極めたいなら一方に絞れ!をテーマにお話していきます。
売りと買いのどちらが有利?
まず結論からお話すると、売りと買いのどちらが有利か?ということについて、それぞれの好みはあるにしても、どちらかが性質的に有利ということはありません。
ただ、ネット上で色々なトレーダーの話を見てみると、雰囲気的には売りの方が好き、得意という方が多いという印象は確かにあると思います。
そんな方達の意見の中で共通して耳にするのが、「売りの方が利益が出るのが早い」ということ。
では、あなたにとって売りと買いのどちらが有利なのか?を判断していくのかというと、その答えは非常にシンプルで、これまでのトレード履歴を統計化して分析してみること。
数字によって導き出された結果には一切の言い訳の余地がないため、何よりも説得力があるデータです。
また、この時に結果を抽出する期間については、データの分母が多いほど結果の信頼性が高くなりますから、可能な限り長い期間で抽出してみましょう。
※ただし、手法をコロコロと変えている場合には、そもそもデータ自体の信頼性が低いため注意してください。
売りと買いの取引スタイル
では次に、売りと買いのトレード方向をどのように取引スタイルや戦略に活かしていくのか?ということを解説していきます。
売り
まず売りの場合ですが、これはコチラの記事でも解説しているとおり、基本的に売りは値動きのスピードが早いため、当然、利益が出るまでに時間があまりかかりません。(相対的な話です)
これを日々のトレードに活かすことを考えた時、兼業トレーダーこそ最もこの恩恵にあやかることができるのではないでしょうか。
つまり、帰宅してから売りでトレードすることによって、エントリーしてから短い時間で利益を手にすることができるため、時間対効果の面で非常に優位なんですね。
サラリーマンなどの平均的な日給が約15,000円だとしたら、FXであればものの数分でそれ以上の金額を稼ぐことができるわけですから、そこに売りの優位性を加えることで少ないストレスで利殖することができるでしょう。
買い
では次に買い戦略についてお話していきます。
何より私自身が買いしかやらないロングのスペシャリストなので、より実戦的な話をしていきますね。
スピード感ある売りのトレードに対し、買いのトレードは一瞬の急騰などを除き、基本的にはジワジワと上昇していきます。
むしろ、ジワジワと時間をかけて上昇していった方がトレンドとしての勢いは強いので、買いの方向性としての確度が高いと判断できます。
ここで考えられることとしては、売りの場合には速いスピードで下落していくことが多いため、ポジションを追加していくことが難しいのですが、買いの場合にはジワジワと上昇してくことが多いためポジションを追加しやすいんですね。
なので、上昇していく過程での押し目ごとにポジションを積み増していくことで、リスクを限りなく抑えながら利益をあげることができます。
売りと買いに絞ることでチャンスは減らないのか?
過去の私も、売りと買いのどちらか一方に絞るとチャンスが減ってしまうという考えでしたが、この問題については逆相関の通貨ペアをフォローすることで解消できます。
例えば、USDJPYとGOLD、EURGBPとGBPUSD、AUDUSDとGBPAUDのように時期によって相関は崩れますが、基本的に逆相関の傾向がある2つの通貨ペアの組み合わせをフォローすれば売りと買いのどちらか一方に絞ることによって生じる機会損失はカバーできるでしょう。
まとめ
FXは売りと買いのどっちが有利?分かりやすく極めたいなら一方に絞れ!をテーマにお話してきました。
FXには色々なチャートパターンがあるため、初心者のうちはその全てを捉えることができるのが上手いトレーダー、勝っているトレーダーだという誤った認識を持っている人が多いかもしれません。
しかし現実は、勝っているトレーダーの多くは1つのことを徹底的にやり込み、たった1つのチャートパターンを極めていることの方が圧倒的に多いでしょう。
そして確かなことは、売りと買いのどちらか一方に絞ることによってあなたが想像している以上に多くの気づきや学びを得ることができます。
何をやっても上手くいかないという状況なら、まずは今回お話した売りと買いのどちらか一方に絞るということをオススメします。