「いつエントリーすればいいのか分からない・・・」
「エントリータイミングの精度をもっと磨きたい・・・」
という悩みや課題を抱えている技術派思考の人は一定数いるものの、杓子定規な話で解決できないのがエントリータイミングの難しいところ。
何よりエントリータイミングを磨くことで得られる本当の恩恵に気づいていないトレーダーは相当数いると認識しているわけですが、実際にその優位性を磨かないことは非常にもったいないこと。
その中でも、私はエントリータイミングに非常に強いこだわりを持ち、その技術を磨いてきました。
この記事では、全てのトレーダーの優位性を大きく底上げする可能性を秘めたエントリータイミングについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
FXトレードのエントリータイミングはどの時間足を根拠がベスト?
それでは、FXトレードのエントリータイミングはどの時間足を根拠がベスト?をテーマにお話していきます。
まず結論から言うと、エントリータイミングは1分足がベスト。
その理由は、ローソク足の中でも最も小さい時間足であり、視覚的にも感覚的にも値動きを緻密に見極めることができるから。
しかし、恐らく多くのトレーダーはスキャルピングを採用していないのなら、わざわざ時間足を落としてまで1分足を見ることにメリットを感じないでしょう。
なぜなら、そもそも執行時間足での環境認識を的確に行えることが大前提であり、それを踏まえた上で複数時間足での環境条件を分析統合し、目の前のトレードの優位性を最大限高めるために1分足を見ることは、想像している以上に煩雑であり脳への負荷が高いため、多くの人を遠ざけて当然なんですね。
1分足を扱うことで得られる優位性
では、何故わざわざ1分足まで時間足を落としてエントリータイミングを見極めるのか?について解説していきます。
エントリータイミングを1分足で見極めることによって得られる最大の恩恵は、ストップロスを絞り込むことができるということ。
そして、ストップロスを絞り込むことによって必然的にリスクリワードも高くなります。
つまり、執行時間足が1時間足の場合には、セットアップは当然1時間足で判断するわけで、利確目標も1時間足。
しかし、エントリータイミングを1分足で見極めることによって、ストップロスの設定位置は1分足でありながらも利確目標は1時間足ということになるんですね。
この戦略の大前提は当然ダウ理論なわけですから、1分足まで落とし込まないのであればストップロスの設定位置は執行時間足レベルでの根拠が崩れる価格という一般論になります。
今あなたが採用している戦略に1分足を加えることで広がる可能性を、今一度考えてみてください。
エントリータイミングを逃す理由
次に、エントリータイミングを逃す理由についてお話します。
「あの時エントリーしていれば・・・」
「やっぱりエントリーしてれば思った方に動いただろ」
という嘆きはトレーダーあるあるなわけですが、エントリータイミングを逃す最大の理由は、そのトレードの型が脳内の神経系統に形成されていないため、絶対的な自信を持ってエントリーできないから。
どれだけもっともらしい言い訳を並べたところで、「その瞬間」にエントリーできなかったのなら、そのトレードはあなたの技量に見合っていないということを、まずはしっかりと自覚しましょう。
その失敗を成長へと変えていくためには、何が障害となってエントリーできなかったのか?をテクニカルとメンタルの両側からアプローチし解決していく営みを継続することが大切です。
エントリータイミングが早い理由
エントリータイミングが早過ぎたことによってトレード戦略自体が崩れてしまうというケースもあるわけですが、その理由は主に次の3つのことが挙げられます。
- 欲によってオーバーサイズのポジションを持ち、含み損に耐えられなくなり撤退してしまう。
- 想定した方向に伸びていかないため、持ち切れず撤退してしまう。
- エントリータイミングを見極めるための具体的なテクニカルシグナルが決まっていない。
①欲によってオーバーサイズのポジションを持ち、含み損に耐えられなくなり撤退してしまう。
技術云々以前に「早く稼ぎたい」という欲に負けた行動なので、まずは技術的にもメンタル的にも適正なポジションサイズでトレードすることを心がけましょう。
②想定した方向に伸びていかないため、持ち切れず撤退してしまう。
これは、環境認識の時点でそのセットアップに対する確度の見極めに自信を持てていないことが大きな原因。
多少ちゃぶついたとしても判断にブレが生じないように、環境認識の力を磨くことが最優先です。
また、「ここでこうなったら撤退」というように、戦略的撤退の根拠を事前に決めておくこともできるようにしましょう。
③エントリータイミングを見極めるための具体的なテクニカルシグナルが決まっていない。
これが最も技術的な原因になるわけですが、相場参加者の多くが思惑の方向への担保とするテクニカルシグナルに「ハンマー・ピンバー・スパイク」があるものの、これらを表面的な情報だけで記憶しているようでは現実のチャートの世界では全く優位性として使うことができません。
つまり、ただ単に「ローソク足1本の形状がどうなった」ということに優位性があるのではなく、『全てはチャート内における総体的な意味づけによって優位性となり得る』ということを理解しましょう。
なので、「ハンマーが出たからエントリーしたのに逆行する」という状況が頻発している場合には、そのハンマーは「どの価格帯で、どういう流れの中で形成されたのか」を具体的な根拠を持って説明できるように力をつけていくことが大切です。
ちなみに、この考え方はローソク足のみに限らず、マルチタイムフレーム分析におけるセットアップについても同様なので、この機会にしっかりと理解を深めてください。
まとめ
FXトレードのエントリータイミングはどの時間足を根拠がベスト?をテーマに解説してきました。
結局のところ、どの水準でトレーディングを体現したいのか?という命題は個々に委ねられているわけですが、少なくともあなたの目の前には、1分足までエントリータイミングを絞り込むことによって、『スキャルのストップ幅でスイング規模の波を抜き取るトレーダーがいる現実』を頭の片隅に入れておいてください。
1分足まで使いこなすことによって広がる可能性を、この機会にじっくりと考えてみてみましょう。