「これだけ待ったのだから、そろそろエントリーしてもいいだろう」
「このチャンスは絶対にモノにする」
そういう自己中心的な思考でエントリーした時というのは、ほぼ確実に養分となってしまうもの。
FXトレードのチャンスとの向き合い方と待ち方が整っていないと養分確定となってしまうのが悲しい現実であり、多くの人が経験してきたことでしょう。
まずは、このイラストをご覧ください。
このイラストは以前にtwitterでアップしたものですが、何を隠そう養分時代の私自身を表したまさに喜劇です。
しかし、ある程度、安定して結果が出るようになったからといって、いつどこに落とし穴が潜んでいるのか分からないのがFXの世界。
この記事では、マルチタイムフレーム分析での環境認識にある程度の自信を持てるようになったものの、実際にトレードチャンスと向き合う上で大切なことを余すことなく解説していきますので最後までじっくりと読んでくてださい。
FXトレードのチャンスで養分化を回避しなければいけない危険な理由
FXトレードのチャンスで鼻息を荒くし前のめりになってしまったがために、鍛え上げた技術を発揮することなく養分よろしくを回避するために必要なポイントをお話します。
まず結論からお話すると、絶好のチャンスを逃したことで荒れたメンタルを抑える特効薬はありません。
何よりも大切なことは、負の感情が湧き出ている自分自身に気づくこと。
そして静かに内省し、長期的な視点で最も有益な行動を選択すること。
私自身がそうですが、恐らくほとんどの人にとってそのような状況の場合は、諦め切れない自分自身と葛藤しながらもチャートを閉じ、パソコンの電源を落とすことが賢明でしょう。
何よりその状況で利益を手にしたとしても誤った成功体験を脳内に蓄積することとなり、今後も同じ負の行動を自動化するプログラムを書き込むことになります。
勝てる人は勝ちやすくなり、負ける人が負けやすくなる大きな原因の一つがこれであり、日々の小さな意思決定の繰り返しが善悪に関係なく自動化されるという人間の脳内プログラムを理解した上で、建設的な意思決定が求められるのがトレーダーというもの。
メタ認知によって自身を客観的に捉える習慣の構築を優先し、誤った成功(失敗)体験を可能な限り回避しましょう。
FXトレードのチャンスで養分化を回避するための秘策
では、FXトレードのチャンスで養分化を回避するための秘策をお話します。
(ひょっとすると、これは超有料級の秘策かもしれないのでこの記事は拡散しないようにしてください。)
絶好のチャンスを逃しても暴走しないための秘策とは、心の中で魔法の呪文を唱えること。
- こんな時もあるさ
- いくらでもチャンスはあるよ
- 気にしない×2
- どんまい俺
- さぁ飲んで寝るか
これらの言葉をトリガーとして気持ち良くパソコンの電源を落とす習慣を積み重ねることで、目先の利益という短期的な視点ではなく、相場の世界で生き残り成長を続けるという長期的な視点で意思決定ができるようになります。
トリガーとする言葉は人それぞれですが、何よりも1回のチャンスに一喜一憂するのではなく、チャンスはいくらでも訪れるしそのチャンスをあなたが最高の状態で迎えられるように日々を整える在り方の方が遥かに重要。
トレーダーのエゴの1つとして気をつけなければいけないことは、技術が磨かれるほどに相場の世界でそれを一方的に押し付けたくなってしまうということ。
これは私自身のことを指していますが、どんな思考であれベクトルの方向を間違った時は必ず痛い目に遭いますから、資金を守り相場と向き合い続けることができている日々に感謝する気持ちをいつも持ち続けましょう。
チャンスの可能性が高くなるに比例して、焦りや欲望は確実にあなたを飲み込みにきます。
自分の理想を追求するのではなく、資金を守りながらも利益を獲得する術を磨くことに注力しましょう。
まとめ
FXトレードのチャンスで養分とならないための向き合い方と待ち方についてお話してきました。
「相場に絶対はない」とはよく言ったものですが、「このチャンスをモノにすることはできないかもしれない」という言葉を自分に投げかけることでメンタルへの負荷は想像以上に抑えることができます。
別に熱くなってもいいんです、人間なんだから当然。
大切なことは、そんな自分に気づき最善の行動を選択すること。
エゴや欲望に立ち向かうのではなく、竹のようにサラリと受け流す在り方を体現していきましょう。