「会社の給料じゃ満足な生活が送れない・・・」
「今のままでは将来が不安だ・・・」
という悩みや不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。
また、ここ数年で世界を取り巻く様々な情勢の変化によって、現状への疑問や将来への不安によって、何かしらのアクションを模索している人も多いと感じています。
そのような中、ネットでは投資やFXに関する広告がよく目につくようになり、これまで以上にお金を生み出す方法として多くの人の注目を集めるようになりました。
この記事では、FXは副業として向いているのか?ということをテーマに、専業トレーダーの立場からお話していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
FXは副業に向いているのか?トレーダーは技術を磨く職人だ!
それでは、FXは副業に向いているのか?ということについてお話していきます。
本気で取り組む覚悟はあるのか
まず結論からお話すると、FXは「本気で取り組むことができる」ならオススメできる。
ただし、この本気という言葉も「頑張ります」のような表面的なものではなく、覚悟を持って長い期間にわたって全力で取り組み続けることを意味しています。
ネットでは、「誰でも、簡単に、スマホ1台で、帰宅してからサクッと」のように様々な甘い言葉が飛び交っていますが、これらの言葉は安易にお金を稼げると本当に信じている情弱なお客さんを騙すための罠だと200%断言します。
多くの人は、いざ自分のこととなると急に視界が狭くなってしまうわけですが、冷静に考えれば誰でも簡単に稼げる方法なんてあるわけがないですよね。
特に、今はスマホのアプリが充実しているため、いつでもどこでもチャートを見られることによって初心者には非常に悪影響を与えています。
ポジポジ病になり、飛び乗りエントリーで仕事中にポジションを持とうものなら、もう頭の中は完全に損益※のことしかなくなり、本業どころではありません。
※ちなみにこういうエントリーの場合、気にしなければいけないのは利益ではなく損失額になるのが常ですが。
いずれにしても、FXで結果を出せるようになるまでには、兼業の方であれば疲れて帰宅してからトレード学習に取り組む必要があり、家庭を持っている方であれば更に子育てという大切な時間が加わります。
そんな環境の中でも、心の炎を消すことなく燃やし続ける覚悟がある人だけが、トレーダーとしての技術を身につけていくことができます。
FXトレーダーとは職人である
まず理解しておいた方がいいことは、FXトレーダーとは職人であるということ。
初心者が縦×横にローソク足が並ぶグラフを見たところで、優位性を見出せるわけがありません。
これはどんな職人(技術職)とも同じであり、プロの道具をそのまま渡されたところであなたがプロと同じ仕事をすることは不可能ですよね。
どのような技術であれ、プロとして成果物を作ったり、要求される以上の高い技術を発揮するためには、それ相応のトレーニング期間が必要であることは普遍的な事実。
株などの長期投資とは異なり、FXの基本的な性質は優位性がある機会に乗じる投機なわけですが、FXトレーダーとはその優位性を見出し利益を抜き取ることが生業の職人。
その技術が一朝一夕で身につくわけがありませんし、ネット広告のキャッチコピーのように本当に誰でも簡単にFXで勝てるのなら、みんなが仲良く億万長者です。
10,000時間の法則
何年か前に、この「10,000時間の法則」が話題になりました。
これは、物事を極めたエキスパートは、その技術習得のために約10,000時間を費やしたという様々な事例の傾向として、「人が何かを習得するためには10,000時間の練習が必要である」というイギリス出身の元新聞記者・マルコム・グラッドウェルによる主張です。
しかし、その後の別の研究によって、必ずしもこの10,000という時間(数字)に絶対的な意味がないことが証明されたわけですが、いずれにしても人が何かを習得するためには膨大な時間が必要だということは、その道の研究者などにとっても定説となっています。
つまり、FXで利益を上げられるようになる、利益をしっかりと確保し続けることができるようになるためには、膨大な時間が必要であることは間違いないということ。
今、あなたが副業としてFXに取り組んでいる、または取り組むか検討しているという場合には、この技術を習得するにあたって膨大な時間と労力を注ぎ続ける覚悟があるのか?ということを自分自身に問い正してみて欲しい。
まとめ
FXは副業に向いているのか?トレーダーは技術を磨く職人だ!ということをテーマにお話してきました。
何事もそうですが、中途半端が最も罪深い。
やるならとことんやり込むし、甘い考えなら潔く諦める。
FXに副業として取り組むのであれば、本業と同じか、またはそれ以上のエネルギーが必要です。
本当の意味で本気の覚悟を持った人が、見事に明るい未来を手にすることを願っています。