FXを始めた人の多くが最初に抱く疑問がこれです。

  • 「なんで買ったのに上がらないんだろう…?」

  • 「押し目だと思ったのに、すぐ下がる」

  • 「形は綺麗だったのに負ける」

そして、たどり着くのはこうした不安。

「自分はセンスがないのかもしれない…」

しかしこれは完全な誤解です。

あなたが勝てない理由は「構造を知らないままトレードしているから」に過ぎません。

FXは、「良いと感じるところで買う」、「押し目を探す」という考えでは勝てません。

なぜなら、チャートは上位足 ↔︎ 中位足 ↔︎ 下位足の立体構造で動いているから。

初心者はこの立体構造を知らず、目の前の上昇だけを見て買ってしまう。

その結果、優位性がある場面ではなく、目先の値動きに飛びつき、逆行するチャートを見て後悔する、というのが現実でしょう。

この記事では、FX初心者が勝てない理由を詳しく解説していますので、最後までじっくりと読んでいってください。

あをうし
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Contents
  1. 第1章:FX初心者が勝てない最大の理由は「時間軸の誤解」
  2. 第2章:初心者の敗因は「上位足を無視した買い」にある
  3. 第3章:押し目買いを成功させる「中位足の波形」という概念
  4. 第4章:下位足は“買いの初動”を掴むために用いる
  5. 第5章:「願望買い」が初心者を破滅させる仕組み
  6. 第6章:押し目買いこそ“買い専用最強の型”である
  7. 第7章:買い専用トレードで勝つための「損切り・利確の構造」
  8. 第8章:少額FXほど「メンタルではなく仕組み」で勝つ
  9. 第9章:買いに絞ったトレードのメリット
  10. 第10章:月5万円 → 月20万円へ伸ばす買い戦略
  11. まとめ|買いだけでもFXは絶対に勝てる。むしろ強い。

第1章:FX初心者が勝てない最大の理由は「時間軸の誤解」

初心者のほぼすべてが経験する負け方。

それが…「5分足では上がっている → だから買う → 下げられて損切り」

この負け方は、才能や経験の問題ではありません。

見るべき順番を知らないだけ

相場は、5分足に関わらず単一の時間足だけでできている世界ではありません。

相場は“立体構造”で動く

FXは、複数の時間足の意図が重なって初めて秩序が生まれる世界です。

たとえば…

  • 日足 → 明確な上昇トレンド
  • 4時間足 → 上昇トレンド中の調整
  • 1時間足 → 押し目の途中
  • 5分足 → 上がっている

この状況、あなたはどう感じますか?

5分足だけ見れば「上がりそう」と思うでしょう。

実際は違います。

あなたが買いたい場所は「押し目の途中」であり、まだ上位足の反発上昇が始まる位置ではない。

ただそれだけ。

あなたが騙されたわけではなく、「立体構造のどこを見ればいいかを知らなかった」だけなのです。

FXは「上位足 ↔︎ 中位足 ↔︎ 下位足」の構造を理解すること

次のように考えるだけで、負けが激減します。

上位足

→ 大局的な状況を見極める

中位足

→ デイトレの場合、具体的なエントリーセットアップを判断する

下位足

→ エントリータイミングを見極める

この考え方を理解せずに単一の時間足、さらには5分足などの下位足だけで勝とうする初心者は、結果が出なくて当たり前の話です。

第2章:初心者の敗因は「上位足を無視した買い」にある

買いトレードをしているのに負け続ける人の共通点。

それは、「上位足が押し目を作っている最中に焦って買ってしまうこと。」

上位足が上昇している時だけ買う

押し目買いは、上位足が買いに優位な状況でこそ優位性がある手法です。

にも関わらず…

  • 押し目の途中で買う

  • 押し目が深いのに買う

  • 上位足の反発前に買う

これをやってしまう初心者は多く、具体的なエントリー根拠の積み上げなくして勝つことはできません。

上位足の優位性を味方につける

上位足に優位性がある状況とは、一つの例として

  • ダウ理論上の高値更新があり、上昇トレンドとして共通認識されている

こういう状況の場合、1時間足などで押し目が機能しやすい環境といえます。

それに対して、上位足が下降トレンドであったり、安値更新をしている状況では買い戦略に優位性はありません。

あなたがまだ思うように結果を出せていないのは、一貫した手法が構築されていない可能性と同時に、その手法を使いたいがために自己都合でチャートを見てしまっている可能性があることをこの機会に考えてみましょう。

第3章:押し目買いを成功させる「中位足の波形」という概念

多くの初心者は、押し目買いを“形”だけで理解しようとします。

しかし、本質は形ではありません。

トレード戦略の具体的な優位性を大きく底上げするためには、1時間足、30分足などの中位足の波形もしっかりと見極める必要があります。

波形が美しい日は“押し目買いが成功しやすい日”

この機会に、「美しい波形」という概念についてじっくりと考えてみましょう。

  • 高値・安値が明確に切り上げている

  • 緩やかに大きな波となっている

  • ローソク足が実体で連なっている

  • 波形の大きさやリズムに秩序がある

  • ヒゲのノイズが少ない

一見すると無秩序に見えるチャートも、何かに導かれているかのように秩序立った動きを見せる場面があります。

そして、そういう場面でこそ押し目買いは機能しやすく、エントリーした後も緩やかに大きな波を描いて上昇していくのです。

波形が崩れている時、そこに優位性はない

前述の波形の話の続きとして、波形自体やそのリズムが崩れている時、押し目買いなどのテクニカル分析は機能しないと考えた方がいいでしょう。

経験が浅い初心者は、チャートを形式的な映像としてしか理解していないため、そこに優位性があるかどうかを判断することはできません。

第4章:下位足は“買いの初動”を掴むために用いる

FX初心者の多くは、5分足や1分足の形に振り回されます。

  • 逆三尊ができた

  • トレンドラインを抜けた

  • ダブルボトムができた

こうした下位足の「形だけ」で判断してポジションを持ってしまう。

しかし、これが負けに直結する最たる理由。

下位足に関わらず1つの時間足での判断では、根拠を積み上げていく堅牢なトレード戦略を体現することはできません。

下位足が意味を持つのは、上位足・中位足の総体的な環境条件が整っている時だということをしっかりと理解しましょう。

下位足に求めるのは「形」だけではない

あなたが下位足で見るべきは、次の2つ。

① ダブルボトム、トレンド転換などの買いのセットアップ

上位足、中位足と同様に、下位足でも買いのセットアップをしっかりと確認すること。

② ハンマー(下ヒゲ)を確認する

下位足のセットアップが確定する場面で、エントリーするための具体的なテクニカルシグナルとしてハンマーを確認すること。

特に少額トレーダーにとって、エントリータイミングをギリギリまで見極めることは、必要不可欠な最強武器となります。

下位足を主役にすると負ける理由

一般論としての下位足は、

  • ノイズが多い

  • だましが多い

  • 偽の形がいくらでも作られる

として、優位性がない時間足として区別されてしまうことが多い。

しかし、実力あるトレーダーは、下位足だけでのエントリー判断をすることなく、上位足、中位足を踏まえた総体的なエントリー根拠として戦略に組み込んでいます。

第5章:「願望買い」が初心者を破滅させる仕組み

初心者と職人の決定的な違いの1つに欲望の有無があります。

初心者は、

  • 「ここから上がってほしい」

  • 「押し目っぽいから買いたい」

  • 「取り返したい」

  • 「今日は勝ちたい」

という欲望によって目先の値動きに翻弄され、根拠がないにも関わらずエントリーしてしまいます。

しかし職人ともいえるプロトレーダーは、欲望でポジションを持つことは絶対にありません。

あくまで、自身の手法に合致する優位性が存在するのかを見極め、厳密な根拠を積み上げてエントリーの判断をします。

願望は “押し目の完成前に飛びつく” 行動を引き起こす

押し目買いの負けパターンで最も多いのはこれ。

押し目が完成していないのに飛びつく

本来の押し目:

  • 中位足で調整が終わる

  • 下位足で安値切り上げ

  • 初動が出る(実体の上抜け)

しかし願望はこれを無視してしまう。

  • 「この辺で反発しそう」

  • 「もうあまり下がらないだろう」

  • 「感覚的に上がりそう」

→ 本来の反転前にエントリー
→ その直後、押し目の深掘りが始まり損切り
→ 連続したエントリーによって損切りが続く
→ これだけ損切ったから買いはないと思った瞬間に本格的な上昇が始まる

これが初心者の定番負けパターン。

願望は“損切り拒否”を生む

前述の例に加えて、押し目買いが不発だったにも関わらず損切りができなくなる理由は、トレード戦略に根拠がないことに加えて、絶対に利益を手にしたいという願望が大きな要因です。

  • 「押し目だから戻るはず」

  • 「高値更新したからきっと反発する」

  • 「ここで損切りしたら負けを認めることになる」

こう思った時点で、根拠ではなく感情でトレードしている。

しかし、職人(プロトレーダー)は違います。

  • 戦略どおりになったらエントリーする
  • 戦略の根拠が崩れたら撤退する

これだけです。

願望は“目の前の事実”を無視する

形式的な押し目に見えても、質が悪い押し目の例は多くあります。

  • 調整が深すぎる

  • 上位足の反発が弱い

  • 中位足の実体が小さい

  • ローソク足に迷いが多い

こうした“押し目もどき”に飛びつくのは、すべて願望ベースの判断。

職人(プロトレーダー)は、「押し目に見えるか?」ではなく、「押し目として成立する根拠は揃っているか?」で判断をするのです。

第6章:押し目買いこそ“買い専用最強の型”である

買いに絞ってトレードスタイル構築するなら、押し目買い以外の選択肢は不要といっても過言ではありません。

押し目買いは、トレンドフォローという圧倒的に有利な環境条件を味方につけたシンプルであり、合理的な戦略です。

押し目買いが最強の理由①:ダウ理論の基礎基本に沿った戦略だから

相場参加者の共通認識の大原則となっているのがダウ理論。

押し目買いは、その中でも最も基本的な「高値安値が共に切り上げている」という原理原則に沿っています。

押し目買いが最強の理由②:“中位足の波形”で掴みやすい

日足が上昇トレンドの場合、その押し目形成が確定する場面というのは、1時間足や30分足ではトレンド転換を形成する傾向があります。(相場に絶対はないため、傾向と表現します)

「上がりそう」、「ここで反発しそう」という感覚ではなく、厳密な根拠を持ってトレード戦略を構築する場合において、中位足でトレンド転換を確認するロジックは大きな優位性を持っています。

押し目買いが最強の理由③:初動がそのまま伸びやすい

中位足のトレンド転換でエントリーした場合、特にロンドン → ニューヨークにかけてからの時間帯はボラティリティが大きくなるため、エントリー直後から順調に伸びてストレスの少ないトレードを実現することができます。

少額で資産を増やすなら、日足押し目の初動を覚えれば十分だと考えましょう。

第7章:買い専用トレードで勝つための「損切り・利確の構造」

押し目買いは強力な武器ですが、損切り・利確の設計が間違っているとその強さを全く活かすことはできません。

特に初心者が負け続ける原因の多くは

  • 損切りが曖昧

  • 利確の基準が感覚的

  • 損切り幅が大き過ぎる

  • 伸びる場面で伸ばせない

という“構造の欠陥”。

言い換えるなら、「厳密な根拠がない」ということ。

トレード戦略の1つ1つに厳密な根拠を持つようにすることが重要です。

損切り①:「損を減らす」ではなく“未来を守る”ために切る

押し目買いが失敗する時、チャートで起きているのは次の2つ。

  • 押し目がまだ完成していなかった

  • 上位足の調整が続いている

つまり、あなたの想定よりも深い押し目だったというだけ。

この段階で損切りできない人は負け続けます。

なぜなら…

損切りを引っ張る → 次の押し目初動に乗れない
ロットが重くなる → メンタルが崩れる
取り返したい → 大負けする

損切りとは、「トレード戦略のコスト」であると考えましょう。

損切り②:許容損失は“固定”するのが正解

少額から資産を増やしたいなら、1回のトレードの最大損失を固定できる資金管理をしてください。

一般論の総資金の1〜2%以内という許容損失の方法は確実に破綻します。

損切り額を固定することは、勝率を上げるよりも重要な生存戦略だと理解しましょう。

利確①:利確は「環境」で決める

上昇トレンドには、スムーズに伸びる時と思うように伸びない時があります。

伸びない環境で自己都合で利益を伸ばそうとすると、一旦の調整でせっかくの含み益を握り潰すことになるだけ。

あらかじめ利確条件を決めておきましょう。

早めに利確する環境

  • 上位足の高値が迫っている

  • 上位足・中位足のテクニカルバリアに入る

利確を伸ばす環境

  • 上位足の前回高値まで到達していない

  • 中位足の押し目が完璧に機能

  • 初動が強く一気に伸びている

  • ロンドン〜NYの時間帯

利確の基準は「感覚」ではなく、上位足の明確な環境条件で判断することが大切です。

利確②:分割決済の活用

利益を伸ばす時と手堅く決済する時の判断がつかないうちは、分割決済を活用して経験値を上げていきましょう。

一旦の利確目標で8割ほどを決済し、残りの2割のポジションをホールドしてその後の経過を主体的に経験すれば、利確すべきタイミングの判断力を養っていくことができます。

第8章:少額FXほど「メンタルではなく仕組み」で勝つ

少額トレーダーの敗因は、技術ではありません。

メンタル構造が整っていないこと。

ただし誤解しないでください。

必要なのは “メンタルを鍛えること” ではありません。

必要なのはメンタルが崩れない環境を先に作ること。

つまり、仕組みで戦うということです。

メンタルは「行動の枠組み」で決まる

プロトレーダーはこう考えています。

  • 適切なサイズのロットを打つ

  • 損切り額を予め理解する

  • 押し目買いだけを狙う

  • 優位性がある場面を厳選する

  • ルールを言語化して迷いを減らす

  • 撤退基準を明確にしておく

 

事前にこの仕組みを作っておけば、メンタルが乱れる要因が消えていきます。

逆にいうと仕組みがない状態でトレードするという行為は、あまりにも場当たり的な行為です。

初心者最大の敵は「願望思考」

願望思考は、最も危険です。

  • 「この押し目は反発するはず」

  • 「もうそろそろ上がるだろう」

  • 「今日こそ勝ちたい」

  • 「取り返したい」

相場とは不思議なもので、こういった願望によるトレードは全て負けに繋がります。

プロトレーダーは願望ではなく、自身の手法に合致した場面を厳選して仕掛けるのです。

感情を切り離す最強の方法:判断基準を言語化する

起こりうることを想定して、事前に言語化しておくことでリアルトレード中の判断の迷いを消すことができます。

事前に定めた判断基準を守った後で何が起きたとしても、あなた自身は定めたルールを守れたことを評価すればいいのです。

第9章:買いに絞ったトレードのメリット

買いに絞るメリットをお話します。

共通点①:目線を固定できる

チャートの値動きは、基本的に「上か、下か」しかないため、見ようと思えばいくらでもチャンスが見えてしまうものです。

それに対し、目線を買いの一方に固定することでトレードすべき場所が明確になっていきます。

買いに絞ることでチャンスが減ると考える人もいますが、トレードの本質はチャンスの数の最大化ではなく、1回のトレードの利益の最大化にあることを理解しましょう。

共通点②:手法が明確になる

トレードすべき場所が明確になるということは、必然的にそこで何をすればいいのかも理解できるようになります。

売りと買いの両方を採用していると、色々なことに目移りしてしまうため、いつまで経っても明確な手法を構築することができません。

共通点③:検証の質を担保できる

多くのことに手を出していては、1つ1つの確度と精度を高めるためには膨大な時間を要しますし、そもそも完成させることすら難しいでしょう。

それに対し、買いに絞り手法が明確になることで、1つのことを徹底的に掘り下げていくことができるため、検証の質を圧倒的に高めることができるのです。

第10章:月5万円 → 月20万円へ伸ばす買い戦略

月20万円は、資金管理と技術を磨けば誰でも到達できる領域です。

戦略①:徹底して同じことを繰り返す

スキャルピングから増やして、デイトレで大きくとって・・・

というスタイルでは短期的には良い結果が得られたとしても、長期的な視点では技術となって身につくことはありません。

 

やるべきことは、資金が少ないうちは確実な利確で積み上げていく。

資金が増えてきたら利確を伸ばしていく。

 

この2つの流れにおいて、採用する手法はたった1つであることが重要です。

戦略②:複利は絶対に使わない

一般論では、複利こそ正義とされていますが、実際は複利こそ破滅の罠だと考えています。

なぜなら人間の損得勘定は、複利によって大きく変動する目先の金額に機械のようには対応できないから。

昨日まで含み損5,000円であったものが、複利運用による今日の含み損50,000円には耐えられないのです。

戦略③:増えた分は確実に出金する

FXは、講座残高を増やすゲームではなく、あなたの銀行の預金残高を増やすことが本質。

最低でも増えた分から原資だけでも出金すれば生存戦略を確保できます。

 

出金額が積み上がってくれば、自然と日常のポジションサイズも大きくなっていきますから、焦ることなく「利殖 → 出金」の流れを習慣化していきましょう。

まとめ|買いだけでもFXは絶対に勝てる。むしろ強い。

買いに絞ったトレードは、余計な情報をすべて捨てることで精度を異常なレベルまで高めていくことができます。

買いだけに絞ったことで、

  • 時間軸の構造が掴める

  • 押し目の質が理解できる

  • 初動の強さを判定できる

  • 損切りの意味が明確になる

  • 波形の美しさが判断できる

  • 無駄な逆張りが消える

買いに絞ることでチャンスを減らすどころか、トレードスタイルを極限まで洗練させていくことができるのです。

押し目買い × MTF分析 × 資金管理


この3つが揃えば、月5万円からの少額からの利殖は手中に収めたスキルとなります。

大衆が溺れる一般論ではなく、本質に近づいていきましょう。

あをうし
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