「きっと聖杯のような手法が存在するはず・・・」
「勝っているトレーダーは秘密の手法を知っているはず・・・」
という幻想を現在抱いている人もいれば、過去にそのような思いを抱いた人も多いのではないでしょうか。
また、ネット上では実に様々な情報が玉石混交となっているため、目先の美味しそうな話に踊らされている人も少なくありません。
しかし蓋を開けてみれば、実力あるトレーダーほど「手法は関係ない」という言葉を決まり文句のように口にするばかりで、本当に大切なモノは何なのか？がなかなか見えにくいのも確かな事実。
この記事では、手法探しに奔走しているあなたのために、勝つ術を身につけるために本当に必要な考え方をお話していきますので、最後までじっくりと読んでいってください。
FXに手法はいらない？シンプルな鉄板パターンを1つ身につけろ！
それでは、FXに手法はいらない？シンプルな鉄板パターンを1つ身につけろ！をテーマにお話していきます。
まず結論から言ってしまうと、冒頭でも触れたように「手法は何でもいい」ということ。
しかし、この言葉の意味として絶対に履き違えてはいけないことは、手法は何でもいいが「必ずどれか1つに絞る」ということ。
なぜこの意味を強調するのかというと、何を隠そう過去の私自身が、全てのチャートパターンを華麗に抜き取るスーパートレーダーを目指した結果、全てが中途半端にしか身につかないというイタ過ぎる経験をしているから。
そして、そんな中途半端なトレーダーだった私が結果を出せるようになった最たる理由は、買いしかやらず、執行時間足を1時間足に絞り、採用するチャートパターンをトレンド転換の1つに絞ったからなんですね。
もし、あのまま全てのチャートパターンに目が眩む勘違い欲張りトレーダーだったら、間違いなく未だに出金すらしたことがない養分トレーダーだったでしょう。
FXの手法はシンプルな鉄板パターン1つにするべき理由！
では次に、FXの手法はシンプルな鉄板パターン1つにするべき理由！についてお話していきます。
まず理解しておくべき絶対的な前提条件として、全てのセットアップは上位足の環境条件の影響下にあるということ。
つまり、5分足であればそれ以上の時間足、1時間足であればそれ以上の時間足、というように、それぞれの時間足より上位足の環境条件によって、下位足のセットアップの確度が決まってくるんですね。
そして、相場がフラクタル構造である以上、この時間足間の従属構造は普遍的であり、たった1つのチャートパターンですら無限の組み合わせを生み出します。
そして、似たような状況は再現されても、全く同じ状況がないのが相場であり、そのように決定的な掴みどころに欠ける相場に対して、一貫性と継続性を持ったアプローチをしていくためには、あなた自身が管理する要素を可能な限りシンプルにする必要があるわけです。
このイラストを見て頂ければ一目瞭然なわけですが、たった1つのチャートパターンを採用している時でさえ、上位足がどういう環境条件で、なおかつ、どの価格帯で、どういう流れの中で形成されたチャートパターンなのかを分析統合しなければなりません。
この現実を目の当たりにし、あなたはこの瞬間でも様々なチャートパターンを自由自在に抜き取るトレーダーになる自信がありますか？
FXは1つの手法と向き合うことで磨かれていく
では、これまでの話を踏まえて、最後にFXは1つの手法と向き合うことで磨かれていくということについてお話していきます。
この世界には、実に様々なプロフェッショナルが存在しているわけですが、どのような世界の職人であれ、こだわりの道具や長年にわたって培ってきた技術がありますよね。
よく例えに出る話ですが、あなたは一流の料理人が使っている包丁を渡されたら、その料理人と同じ料理ができますか？
一流の大工が使っている道具を渡されて、全く同じ家を建てることができますか？
そして、あれこれと短期間で仕事を転々としている人が、一流の技術を身につけることができると思いますか？
FXトレードにおける手法とは、これらと全く同じ。
だからこそ、手法はその辺に転がっているようなありふれたモノでいいから、誰もができないレベルにまで磨くことに大きな優位性が存在しているのです。
多くの人は、目の前の美味しそうな人参にすぐに飛びつくことが得意ですが、その人参はどこが産地で、どういった土壌に植えられ、誰によってどのように育てられたことなどは全く考えようとはせず、もっと美味しい人参、もっと人気がある人参はないか？を永遠に追い求めています。
どんなモノでもいいから「これだ」と決めたたった1つの手法と心中する覚悟を持って、誰にも負けない熱意を持って深く深く掘り下げてみてください。
そこには、あなたが探している答えがきっと眠っています。
まとめ
FXに手法はいらない？シンプルな鉄板パターンを1つ身につけろ！についてお話してきました。
結局のところ、人間という生き物は回り回って色々な経験を踏まなければ、すでに手に持っている物の価値を理解することができません。
色々な手法を試し、コテンパンに打ちのめされながら、やっとどこにでもあるようなありふれた何かの価値を肌で受け止めることができる。
そこに気づいた時が、トレーダーとしてのスタートラインなのかもしれません。
そして、そのありふれた何かを誰もができないレベルにまで磨き抜くことができるか？がトレーダーとして突き抜けることができるかの核心の一つです。
膨大な情報の中から、あなたにとって本当に大切なモノが何なのかをじっくりと考えてみてください。
