「すぐにでも利益をあげられるようになりたい!」
「俺は絶対に億トレになるんだ!」
どんな職業であっても一定のレベルになるためには、相応の時間と修練期間が必要なわけですが、こと相場の世界となると多くの人は、すぐにでも大金を手にすることができると考えてしまうから不思議だ。
とはいうものの、私もFX学習に取り組み始めた頃は、資金を複利で運用した皮算用に胸を弾ませる初心者あるあるな日々を送っていました。
あの日あの時の無謀なチャレンジャー青牛に、今回お話する内容を聞かせてあげることができれば、どれほどの近道を辿ることができたでしょう。
今回は、私自身の苦い記憶を踏まえて、日々、FX学習に取り組んでいるあなたのために有意義なお話をしていきますので、ぜひ参考にしてみくてださい。
FXトレードに練習は必要?初心者のうちに徹底的にやり込むべし!
それでは、FXトレードに練習は必要?初心者のうちに徹底的にやり込むべし!をテーマにお話していきます。
まずは正しい練習を理解すること
まず結論からいうと、FXに取り組み始めて基本的なテクニカル分析を学んだ後は、徹底的に練習に励むのが最善の策。
とはいうものの、「何を、どのように、どれくらい」練習すればいいのか?が具体的に分からないことが、多くの初心者を不要な遠回りへと導く結果となっています。
また、練習という概念をトレードに置き換えた時、その解釈の仕方を誤ってしまうと例え「練習」に熱心に取り組んでいたとしても、完全に誤った負のスパイラルに陥る大きなリスクが潜んでいます。
つまり、まずは練習という概念を正しく理解し、何を目的として取り組むのか?という問題設定を正しく行うことが大前提であり最も重要なんですね。
なぜ練習するのか
では次に、なぜ練習するのか?ということについて正しく理解するためのお話をします。
どんな職業やスポーツ選手であっても、そのジャンル特性の動作や行動、意思決定について、個々の場面で正しい動きや判断を下すために多くの時間を費やしますよね。
この練習が意味するところは、それ特有の脳内の神経伝達系統を繰り返し刺激としてインプットすることで、シナプスの結合を強固にしているのです。
つまり、スポーツであれば試合で起こりうる場面を想定して練習することで、それに近いシチュエーションに遭遇した時、最適解を導き出せるように準備することが練習なわけです。
これをトレーディングに置き換えた時、「何を練習することが最も合理的なのか」を即答できますか?
恐らくほとんどの人が、漠然とした回答として「フォレックステスターを回すこと」と答えるのではないでしょうか。
そして、ただフォレックステスターを回している時にやっていることというのは、ネットや書籍で示されている「色々なチャートパターンでエントリーできるか」を練習と称して取り組んでいるわけですが、これに多くの時間を費やしたところで実りある結果を手にすることができるのは恐らく極僅かの人でしょう。
FXトレードの練習で初心者にオススメのやり方はコレだ!
では次に、FXトレードの練習として初心者の方にオススメのやり方を解説していきます。
採用するパターンの固定
まず練習をする場合に最も重要なことは、採用するパターンを1つに絞ること。
つまり、「押し目買いもやる、戻り売りもやる、中段保合いもやる、トレンド転換もやる、レンジトレードもやる、更にこれらのチャートパターンを色々な時間足でやる」ということを絶対にやってはいけません。
この文章を読んでドキッとしたした方は、まずは練習を一旦中止して正しい練習方法とは何なのか?をじっくりと考えてみてください。
また、押し目買いや戻り売りはロールリバーサルを基本戦略としたセットアップですが、そうはいっても買いと売りでは値動き自体の特徴が異なっているため、採用パターンとしては分けて考えるべき。
これは物理法則として考えてみれば分かりやすいのですが、物体を持ち上げるには力と時間が必要ですが、物体を下げるには力は要らず早い時間で達成できることと同じです。
なので、確固たる軸を身につけるためにも、欲張らずにまずは買いと売りどちらか一方で1つのパターンを採用しましょう。
採用パターンを認識する時間足の固定
その次は、監視するメインの時間足を固定しましょう。
デイトレ、スイング、スキャルピングなどのいずれのスタイルであっても、月足、週足、日足は重要なので監視は必須ですが、これに加えてチャートパターンを認識する時間足は絶対に固定すること。
つまり、あなたが採用するチャートパターンを押し目買いとした場合、デイトレなら1時間足か30分足、スイングなら日足か4時間足、スキャルなら5分足か1分足といったように、そのパターンを認識する時間足を固定してください。
これが何を意味するかというと、チャートの世界は、あらゆる時間足で同じような事象が異なるスケーリングで現れるフラクタル構造であり、なおかつ、下位足は上位足の影響を大きく受けるため、監視する時間足を固定しなければ、パターン認識の判断要素や結果を評価する分母が広がり過ぎてしまうんですね。
1時間足では上手くいったけど、15分足ではダメだった。かと思ったら1分足では上手くいき、その次の5分足ではダメだった。といったように評価基準がブレブレになり、いつまで経っても自分がやっていることに自信が持てません。
なので、採用するパターンを認識するための時間足も固定して練習に取り組みましょう。
練習にオススメの無料ツール
最後に、FXトレードの練習ツールについてお話します。
練習ツール自体は、ネット検索すれば色々と出てくるのでここで細かく紹介することは割愛しますが、私が運営する講座のメンバー達が代表的な練習ツール
・フォレックステスター
・裁量トレード練習君
・Forex Simulator
をそれぞれが使った意見を交換してもらったことがあるのですが、その中で最も高い評価を得たのはForex Simulatorという無料のツールでした。
私自身は、裁量トレード練習君というツールを使って練習したのですが、メンバー全体の総合的な評価としてはForex Simulatorでしたので、興味がある方は無料ツールでもあるので試してみてください。
まとめ
FXトレードに練習は必要なのか?初心者にオススメのやり方とはどういった考え方で取り組めばいいのか?ということをテーマにお話してきました。
絶対的な正解はなく、最終的にはそれぞれに合った方法がベストなわけですが、根幹となる考え方は普遍的なものです。
そして、多くの初心者が歩んでしまう間違ったアプローチとして、あれもこれもやろうとしてしまうこと。
実力あるトレーダーとは、膨大な知識を詰め込んでいる人ではなく、非常に狭い範囲を深く掘り下げた人達です。
手元にない情報に魅力を感じてしまうのはよく分かりますが、本当に大切なものは既にあなたの手の中にあることを、今一度じっくりと考えてみてください。
そして、厳しい相場の世界にチャレンジできる資格を得るためにも、しっかりと練習に励みましょう。