「環境認識が全くできない・・・」
「資金がどんどん減っていく・・・」
相場参加者の9割が退場するということは、トレーダー志望者のほぼ全員が日常的にこの感情を抱えているのではないでしょうか。
FX界隈には、有料無料問わず様々な手法が存在していますが、結果が出ないことに限ってはその手法達には全く罪はない。
全ては使う側の問題であって、メンタルと資金管理という要因を除けば、そのほとんどは適切な環境認識によって解決できる。
この記事では、自覚的にしろ無自覚的にしろ環境認識ができないがために結果が出ていないあなたのために、すぐに実践できる方法を余すことなく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
FXで環境認識ができない人は反発だけを取れ
まず結論からお話すると、FXで環境認識ができないがために負け続けている人は、上位足で引いた共通認識性が高い水平線での反発を取ることに徹してみること。
インジケーターがこうなって・・・とか、トレンドフォローが・・・とか、そういうことではなく、この反発というシンプルな値動きの一部を抜き取ることができるようになれば、それこそどんな手法でもマスターできるようになる。
逆に言えば、この反発を抜き取ることすらできないのであれば、どれだけチャートを複雑なインジケーターで塗り固めようがあなたが相場から利益を引き出すことは難しいでしょう。
では、その具体的な方法について解説していきます。
FXで環境認識ができない人が反発だけを抜き取る方法
FXで環境認識ができない人が反発だけを抜き取る具体的な方法を解説していきます。
手順① 週足か日足で水平線を2本だけ引く
サポートラインでもレジスタンスラインでも構いませんが、厳選して2本だけチャートに水平線を引いてください。
当然ですが、この水平線が高精度であるに比例して、反発する幅も大きくなります。
水平線を引くポイントですが、ダウ理論上の重要な高値と安値を基本として、それらが明確になければレンジの高値と安値に引きましょう。
このラインを引くことで最もやってはいけないことは、トレンドラインなどの斜めのラインを引くこと。
なぜなら、斜めのラインは引こうと思えばいくらでも引きどころがあり、そもそも結果が出ていないにも関わらず斜めのラインを引こうものなら、あなたにとって都合がいい解釈のラインを引いてしまうのがオチだから。
なので、まずは水平線をしっかりと引けるようになること。
次に週足か日足に水平線を引く理由を解説しますが、値動きは時間足が小さいほどに雑音が増えて秩序を把握しづらいのは、あなたもこれまでの経験で分かっているでしょう。
つまり、週足や日足は森、5分足や1分足は雑草と同じで、どちらが風の影響を受けるかは自明ですよね。
値動きもこれと同様に、上位足になるほどノイズが少なくなり安定した波を描きます。
そのノイズが少ない安定した波に対して水平線を引くことに優位性が存在している、ということをまずは理解しましょう。
手順② 手順①で引いた水平線に到達するまでひたすら待つ
訓練された犬はヨダレを垂らしながらも待つことができるのに、なぜ人間の方が待つことができないのか。
一言で言ってしまえば、ただただ欲に溺れているから。
そして、この欲という衝動を制御し、狙ったチャンスが来るまで待つことができないのであれば、トレーダーとして大成することは一生ありません。
どんな手法であってもこの待つという行為は一対であり、トレーダーとしての素養を固める意味でも、このひたすら待つことをあなた自身がどれだけ貫けるのかを追求してみましょう。
この手順②に特別なテクニックも秘密もありません。
あなたが待つことができるか。単純にそれだけです。
手順③ 水平線での2回目の反発を抜き取る
週足、日足で水平線を引き、そこに到達するまでひたすら待つ。
そして、その水平線での1回目の反発を確認できれば、その水平線は相場参加者に共通認識されているということなので、2回目の反発を狙ったエントリーをするわけです。
どの時間足でこれをやればいいのかというと、4時間足でも、1時間足でも、30分足でも、15分足、5分足、1分足のどれでも構いませんし、どの時間足でも機能します。
なぜなら、2番底で反発するという値動きは普遍的であり、上位足は下位足に内包されたフラクタル構造であるから。
例としては、4時間足の1つの底というのは、30分足では2番底を形成し、さらにその1つの底では5分足で2番底を形成し、さらにその1つの底では1分足で2番底を形成する。ということが起こる。
このどれかをあなたは取りにいく、というのがこの戦略のコンセプトです。
また、利確と損切りについては、どの時間足であっても2番底を取りにいくということは、基準となる1番底があるわけですから、それを目安に利確と損切り位置を決めましょう。
エントリータイミングをしっかりと絞り込めれば、リスクリワードは最低でも1:3以上にはなるはずです。
- 週足か日足で水平線を2本だけ引く
- その水平線に到達するまでひたすら待つ
- 水平線での2回目の反発を抜き取る
まとめ
やることは明確でシンプル。
しかしシンプルだからこそ、あなたがそれをどのレベルで実行できるのかがありありと映し出されます。
はっきり言ってしまうと、この記事の内容すらできないようなら相場の世界にはこれ以上、足を踏み入れないことが賢明。
そもそも、あなたが自分自身と約束を守れていないから結果が出ていないわけですから、その負の連鎖をどこかで止める決心をするべきでしょう。
この記事でお話した内容がどれだけの威力を秘めているのか。
信じるか信じないかは、あなた次第です。