「早く勝てるようになりたい」
「一発当てて大逆転したい」
なかなか結果を出すことができないとこういう思考になってしまいがちですが、それは非常に危険なこと。
なぜなら、FXは完全に技術職であり、まずは一定水準まで技術を身につける必要があるから。
そして、一度その技術を身につけてしまえば戦うフィールドがFX、株、仮想通貨など何でも普遍的に結果を出すことができる。
この記事では、トレード技術として最も重要なマルチタイムフレーム分析を使ってFXで結果を出すために必要な考え方を徹底解説していきますので、最後までじっくりと読んでください。
マルチタイムフレーム分析がFXで勝つために必修の理由
まずはじめに、マルチタイムフレーム分析がFXで勝つために必修の理由についてお話します。
どんなことでもそうですが、小手先のテクニックなどではなく、その根底にある考え方を理解することは何よりも最優先であり最重要事項ですから、しっかりと落とし込んでください。
まず結論からお話すると、どんな手法でも勝てる中でも退場する人が9割ということは、採用した手法が機能する場面かを見極める眼が重要だということ。
退場する要因には、メンタルや資金管理も当然ありますが、最も技術的な要因は採用する手法が機能しないという環境認識をできていないがために、ポジションを持つことに固執してしまうということが大きいでしょう。
戦場で例えるなら、今は遠距離で狙い撃ちすることが得策な場面であるにも関わらず、ナイフで接近戦を挑み続けるようなもの。
なので戦いに臨む上で、あなたが手にした武器が効果を発揮する場面なのかを見極めるために環境認識をする必要があり、その精度を極限まで上げるためにはマルチタイムフレーム分析が必須なわけです。
戦場の格言の一つに「誤ったタイミングで正しい手法を使うよりも、正しいタイミングで誤った手法を使う方が効果がある」というものがありますが、これは優位性が高い機会に乗じるFXトレードにも、まさに当てはまる言葉ですよね。
つまり、あなたの手法が最も機能する正しいタイミングを見極めるためにマルチタイムフレーム分析をやるべきだということがよく分かったのではないでしょうか。
マルチタイムフレーム分析をFXで活かす考え方
では次に、マルチタイムフレーム分析をFXで活かすための考え方をお話します。
環境認識にマルチタイムフレーム分析を取り入れるメリットとして、
- 高いリスクリワードの実現
- ストップ位置を絞り込める
- 動き出しの瞬間でエントリーできる
が挙げられますが、一旦は動くという機会に乗じる投機であるFXをやるからには、時間対効果を意識する必要があります。
つまり、動き出さない時間にポジションを持ち、更には含み損を抱えることで資金拘束されることによって、別の機会を捉えられないという状況は可能な限り避けなければいけません。
また、動き出す瞬間にエントリーすることによって短い時間で狙った利益を得ることができれば、時間帯効果の面で非常に優れた取引ができたということであり、そこで得た利益を次のチャンスに回せるわけですから資金回転効率も良くなり、まさにいいことづくめ。
潤沢な資金でFXをやるのなら気にしなくてもいいですが、限られた資金を効率的に増やしていくためには、この時間対効果を意識することが非常に重要になってきます。
そして、この動き出しの瞬間を捉える方法として、マルチタイムフレーム分析は最強という話に繋がるわけですが、具体的に次の流れでエントリーチャンスを絞り込んでいきます。
- 執行時間足でのセットアップを確認する
- 上位足の環境から執行時間足でのセットアップの確度を確認する
- 下位足でのセットアップを確認する
- 更に下位足でエントリータイミングを見極める
- エントリー/損切り
一般的には、①執行時間足のセットアップを確認し②上位足での環境を踏まえてポジティブな答えが出ればそれでエントリーOKという見解が多いですが、それでも決して悪いわけではありません。
あくまで、高いリスクリワードを実現し時間対効果の面で優れたエントリーを実現したいのであればマルチタイムフレーム分析が必要だと理解しましょう。
マルチタイムフレーム分析をFXに活かす具体例
最後に、マルチタイムフレーム分析をFXに活かす具体例をお話します。
私の執行時間足は1時間足と30分足ですが、次のような流れでトレードします。
- 1時間足でのセットアップを確認する
- 日足・4時間足の環境から1時間足でのセットアップの確度を確認する
- 5足でのセットアップを確認する
- 更に1分足でエントリータイミングを見極める
- エントリー/損切り
ここで5分足でのセットアップまで落とし込んで確認することが大切で、1時間足スケールのセットアップであったとしても、損切りは5分足スケールにまで限定することができます。
私のトレードスタイルは、「スキャルのストップ幅でスイング規模の波を抜く」をモットーにしていますが、その根底がこのマルチタイムフレーム分析です。
まとめ
マルチタイムフレーム分析をFXに活かす考え方を中心にお話してきました。
何度言っても言い尽くせませんが、相場で生き残っていくために環境認識は必須であり、更にその環境認識の精度を上げるためにマルチタイムフレーム分析は欠かすことはできません。
どんな手法でも勝てるということは、どんな手法にも平等にチャンスはあるということであり、その手法を生かすも殺すもあなた次第。
マルチタイムフレーム分析で高精度な環境認識を行い、相場の世界を生き抜いていきましょう。