「どんな情報を見ても、環境認識が大切だと語っている・・・」
「環境認識ってそもそも何?・・・」
といった悩みや疑問を抱いたことは誰でも一度はあるはず。
FXトレードにおいて、環境認識が何よりも大切なことは肌で実感しているものの、環境認識という概念自体がそもそも抽象度が高いため、なかなか実戦で使いこなせるようになるのは難しいのが現実。
この記事では、FXトレードにおける「正しい環境認識を知りたい」というあなたのために、環境認識を理解するために大切なことを、どのブログよりも詳しく話していきますから最後までじっくりと読んでください。
FXトレードの正しい環境認識とは?手法よりも大切なたった1つのポイントはコレだ!
FXトレードにおける正しい環境認識についてお話していきます。
まず結論からお話すると、環境認識とは、あなたが採用する手法が機能する場面かを見極めること。
つまり、あなたの執行時間足でのセットアップに対して、上位足を含めた環境はそれを使うに適しているのかを見極めるために行います。
例えば、あなたの主戦場とする時間足が5分足であった場合、5分足では最高の戻り売り場面であったとしても、そのセットアップ自体の優位性や確度の高さとは、それよりも上位の時間足の環境条件にほぼ完全に支配されています。
同じへッドアンドショルダーでも、上位足が上昇トレンドか下降トレンドかによって、その優位性は全く異なる。
「環境認識=マルチタイムフレーム分析」という認識が一般的ですが、下位足のローソク足はそれぞれ上位となるローソク足に内包されるという構造を考えれば、上位足から下位足に落とし込んでいくという視点はトレーダー必須のスキルであることが分かるでしょう。
FXトレードの正しい環境認識で大切な考え方
では次に、FXトレードにおける正しい環境認識を行う上で、理解しておくべき大切な考え方をお話します。
その前に、まずは次の画像をご覧ください。
画像引用元:https://www.bprising.com/chart-patterns.html
画像引用元:https://ailovei.com/?p=36967
すでにご存知の通り、テクニカル分析によってチャートという世界を覗くと実に様々な形を確認することができ、それをトレーダーが意図的にチャートパターンと定義して都合がいいように切り取っているわけです。
これを極端に言い換えると、チャートは「どのようにも見えてしまう」ということ。
そして、この事実を更に迷宮入りさせるのは、チャートが複数時間足で構成されており、全ての時間足で似たような事象が起こることでしょう。
あなたが買いたければ、あなたにとって都合がいい時間だけに注目してトレードチャンスを探し回り、それと同時にあなたにとって都合が悪い時間足で起こっている事象は視界から排除してしまいがち。
これは、別にあなたの意志が弱いわけではなく、自分にとって都合がいいように物事を解釈してしまう人間としての一種の習性だと理解することが大切なんですね。
ここから今回の話の核心に入っていきますが、見る角度を変えればどのようにも見ることができてしまうチャートだからこそ、あなたの中に一貫した基準やフィルターを持って対峙する必要があります。
あなたが、どの時間足のどのチャートパターンを選ぶのか。
そして、それは上位足のどういう環境条件なら一定水準の優位性を確保できるのか。
これらを厳密に定義しなければ、いつまでも様々なチャートパターン、様々な手法に振り回され続けるでしょう。
FXトレードの正しい環境認識を実践するための方法
では最後に、FXトレードにおける正しい環境認識を実践するためのシンプルかつ絶大な効果をもたらす方法をお話します。
- 買いと売りのどちらかに目線を固定する
- 採用するチャートパターンを決める
- 執行時間足を決める
あなたがチャートと対峙する上での基準を定めることで、何をやりたいのかが明確になり、それを実現するための条件が揃っているのかを初めて判断できるようになる。
そして、その一連の意思決定が環境認識というわけです。
まとめ
FXトレードにおける正しい環境認識についてお話をしてきました。
チャートがどのようにも見えてしまうからこそ、あなたがどこを見るのか?を厳密に定義することが大切。
フラクタル構造の変動相場に振り回され続けないように、一貫した軸、基準を確立し相場と向き合っていきましょう。