「日中は仕事でトレードする時間がない」
「ロンドン時間は帰宅途中でスマホでしか見れない」
というモヤモヤを抱えている人は多いのではないでしょうか。
私自身、兼業でFXに取り組んでいた時は、監視時間を確保することや、なかなか決まった時間にチャートを見れないことにヤキモキしていました。
しかし、いつでもチャートを見ることができる専業となった現在では、建業で取り組んでいた頃の願いに反して監視時間は驚くほど少ない日常を送っています。
この記事では、兼業トレーダーがデイトレに取り組む上で理解しておくべきことを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
※デイトレとは、ローソク足の1時間足を1本から2本抜き取るトレードを指しています。
デイトレードは1日に何回?兼業ならココを抑えろ!
まずはじめに、デイトレードは1日何回が望ましいのか?ということをお話します。
結論から言うと、採用しているトレードスタイルがデイトレであるならば、1日のトレード回数は1回がベター。
そもそもが日中の仕事で疲れているという前提条件があるにも関わらず、更に高密度な集中力を必要とするトレードを帰宅後にやろうとしているわけですから、注ぐリソースは回数を増やす(横に広げる)のではなく、1発集中(縦に掘り下げる)にするべき。
何より、FXに取り組むということは、短期的なギャンブルではなく確固たる技術によって口座残高を増やすためにやっているわけですよね。
であるならば、毎日の積み重ねとしてコツコツ継続できるトレードスタイルを構築していくべきでしょう。
デイトレードは1日に何回?の戦略的考え方
では次に、デイトレードは1日に何回なのか?という問いに対して、1回がベターという答えの考え方を解説していきます。
画像:OANDA JAPANサイトから転載
https://www.oanda.jp/lab-education/beginners/aboutfx/fx_beginner/
この画像のように、FX市場は24時間オープンではあるものの、時差によってそれぞれの市場が開場している時間は異なります。
そして、兼業の方の多くは、日中仕事し18時から21時頃に帰宅する方が多いと思いますが、そうなってくると必然的にトレードに集中できる時間は、ロンドン市場の後半からニューヨーク時間となってきますよね。
次にこのイラストを見て頂きたいのですが、当然絶対ではないものの、値動きは各市場が始まる・終わる時間を1つの節目として流れが生まれています。
※分かりやすいように誇張して例示しています。
この中でも、ロンドン市場のオープン時間は独特の値動きをするため、片手間でスマホを握りながらトレードするなど意味不明の自殺行為に等しい。
それに対し、ニューヨーク時間はロンドン市場のように乱高下することが比較的少ないため、トレードチャンスを見極めやすい。
つまり、日中どれだけ上下に動いたとしても、ニューヨーク時間にトレード時間を固定することで、「その時間の特徴やクセ」が分かってきます。
監視時間を固定せずに、日中も暇さえあればスマホでチャートをチラチラ見ながら目先の値動きに一喜一憂しているようでは、残念ながらいつまで経っても負け組から脱出することはできないでしょう。
デイトレードは1日に1回で十分
最後に、兼業であってもデイトレーダーとして1日1回のトレードで十分だということを解説します。
まず理解しておくべきことは、人は1回の利益を最大化することよりも、トレード機会(回数)を最大化することに魅力を感じてしまう思考回路だということ。
つまり、1回の大きなチャンスを待つことはできず、何回もトレードするという意思決定を容易に下してしまうんですね。
もうお分かりだと思いますが、まさにこれぞ負けトレーダーの行動習性ですよね。
1回の利益に満足できずポジポジする。
1回負けると熱くなりポジポジする。
結果、暴走して資金を溶かす。
まずはここから脱却すること。
そのために、トレードチャンスを厳選し、その1回のチャンスでしっかりと利益を手にできるトレードスタイルを身につけましょう。
何より、トレード回数が多いということは、大切な資金をそれだけリスクに晒しているわけですから、いいも悪いも得策であるわけがない。
そして、1日1回のトレードスタイルということは、「1日1回トレードしてもいい」ということではないため、ここは絶対に勘違いしないように。
そもそも、FXトレーダーとは、投機「優位性がある機会に乗じる行為」であって、投資のように時間をかけてお金を育てることが生業ではありません。
つまり、『そこに優位性があるのならばリスクをとってでもトレードしなければならない』ということ。
投機という行為によって、短時間で1日のサラリー以上のお金を手にする。
それがFXトレーダーです。
その機会を見極めること、つまり待つことが仕事の大半を占めるわけですから、1日1回のチャンスがないことの方が当然多いわけで、前のめりになって自滅することがないように精神状態を常に良い状態に保つように心がけましょう。
まとめ
デイトレードは1日に何回トレードするのがいいのか?ということを中心にお話してきました。
スイング、デイトレ、スキャルと様々なトレードスタイルがありますが、最も大切なことは、あなた自身が一貫性を持って継続できること。
個々の勝ち負けに一喜一憂するのではなく、コツコツと継続できる堅牢なトレードスタイルを構築していきましょう。