基礎知識

FXは環境認識が9割?!いや10割でしょ!

先日、「FXは環境認識が9割」というタイトルの書籍を目にしました。

読んでいないのでその内容は全く分かりませんが、本のタイトルを目にしてふと考えた時、いやいや10割だろ?という言葉が浮かんできたため、今回はトレーディングを構成する要素の中で環境認識が持つ意味についてお話していきます。

 

この考え方については色々な意見があるかと思いますが、青牛の個人的な見解として読み進めてもらえたら幸いです。

FXは環境認識が9割?!いや10割でしょ!

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それでは、FXは環境認識が9割?!いや10割でしょ!ということについて詳しく解説していきます。

全ての物事の成否は、環境次第と言っても過言ではない

まず結論からいうと、個人的にはテクニカル分析において環境認識が占める役割は10割と考えています。

「手法は何でもいい」という言葉を実力あるトレーダーの多くが語っているのを聞いたことがある方は分かると思いますが、相場ではどんな手法にも有効に機能する場面が平等に与えられています。

 

つまり、テクニカル分析において最も大切なことは、あなたが採用する手法が機能する相場環境なのかを見極めることであり、環境認識さえキッチリできるのであれば、例え飛び乗りエントリーのような優位性の低いトレードであったとしても利益が出てしまうもの。

飛び乗りエントリーの是非は別として、環境条件を味方につけるとは要はそういうことなんです。

 

どれだけ優位性のある手法であったとしても環境条件を味方につけることができなければ、爪楊枝でメジャーリーガーの投球を打ちにいくようなもの。

環境条件を味方につけることができれば、か弱い紙飛行機であっても風に乗って大空へといとも簡単に舞い上がっていくことは説明するまでもないでしょう。

 

環境認識もメンタルマネジメント次第

昼間の白い空の下の水域

揚げ足取りの方には支離滅裂な文脈かもしれませんが、要はそれほど重要な環境認識であっても使い手(トレーダー)のメンタルが整っていなければ、バイアスによって正しく相場環境を見極めることができないんですね。

 

テクニカル分析自体で環境認識が占める割合は前述のとおりですが、トレーディング全体としてみた場合には、メンタルマネジメントという要素なくして語ることはできません。

 

というのも、あなたにとってどれだけチャンスとなる相場環境であったとしても、

・前のめりになっていればオーバーサイズのポジションとなり強制ロスカットになるかもしれない

・損失に恐怖を感じるあまりエントリーできずに見送ってしまうかもしれない

 

または、それほどチャンスではない相場環境であったとしても、

・焦りによって無理やりエントリーポイントを探してしまうかもしれない

・損失を取り返したい欲によって環境認識などお構いなしにポジポジ病のようなトレードをしてしまうかもしれない

 

というように、目の前の相場状況を正しく評価するためには、あなたのメンタルがフラットに整っている必要があるのです。

ただ、ここで初心者が勘違いしてはいけないことは、トレード技術がないにも関わらず、メンタルが整ってさえいれば良いトレードができるという論点のすり替えに染まらないこと。

 

青牛
青牛
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トレーダーとして大切な4つの要素

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それでは、テクニカル分析における環境認識、その前段としてのメンタルマネジメントを踏まえて、トレーダーとして大切な4つの要素についてお話します。

 

一般的にトレーディングを構成する要素として、マインドセット、手法、資金管理、メンタルマネジメントが挙げられるわけですが、ここでは4つの要素の中でも私が特に大切だと考えるマインドセットについて詳しく解説していきます。

「マインドセット」とは、固定された考え方や物事の見方を指す言葉だ。 マインドセットは先天的な性質や経験、教育、育った時代背景によって形成されるもので、個人の信念や価値観も含まれる。 引用元:HRpro

 

マインドセットという言葉を簡潔に表現するならば、私は「人としての在り方」と考えています。

これは私が運営する講座でも、まずメンバー達にマインドセットの根幹となる「本質的な丁寧さ」について懇々と伝えることから全てが始まるわけですが、この丁寧さの水準によって成長・成功の結果が必然的に導き出されます。

 

例えば、「最も優位性があると考える水平線を1本だけチャートに引いてください」という命題に対して、たかだか水平線1本を引くだけという行為にどれだけ密度が濃い集中力を注ぐことができるのか。

その密度の濃さとは、「その時だけ頑張ります」のような表面的な話ではなく、日常の丁寧さの水準の高さを意味しています。

 

つまり、「Aさんの頑張ります」と「Bさんの頑張ります」では、その言葉の持つ意味自体が本質的な部分で全く異なっているということ。

この本質的な丁寧さを磨いていくためにはどうすればいいのか?ということはここでは割愛するとして、「トレーダーになりたい」、「トレード技術を身につけたい」という想いを誰もが抱いたとしても、どのようなマインドセットによって人生を歩んでいるかによって導き出される未来が決まることは、ここまで読んだあなたなら十分お分かりでしょう。

 

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まとめ

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FXは環境認識が9割?!いや10割でしょ!ということについて解説してきました。

 

テクニカル分析において環境認識は非常に重要ではあるものの、その前提として自身のメンタルマネジメントありきだということが伝わったでしょうか。

私は、テクニカル分析に完全に振り切ったトレーダーであると自負していますが、そんな私ですらトレーディングスキルをリアルチャートで最大出力するためには、「日常的に心を整える」ことが何よりも大切だと考えています。

 

小手先の手法を探し続けるのではなく、普遍的な環境認識のスキルを磨く。

これが時代に左右されることなく、人間とチャートが存在する限り未来永劫にわたって光り続ける優位性だと信じています。