「せっかちだからスキャルピングが向いているのかな?」
「のんびり屋さんだからスイングが向いているのかな?」
といった自問自答をした経験は誰にでもあるはず。
私自身、元来せっかちな性格ゆえスキャルピングが向いているのでは?と思い、試行錯誤した時期もありました。
しかし、そのトレードスタイルは完全なデイトレードとして確立したわけですが、今回は自身の性格とトレードスタイルの相性について悩んでいるあなたのために、解決する話をしていきますので最後までじっくりと読んでください。
FXのトレードスタイルに性格は関係あるのか?
FXのトレードスタイルに性格は関係あるのか?という疑問に対する絶対的な答えはないものの、私自身の経験を踏まえた明確な答えをまずはじめにお話します。
FXのトレードスタイルに性格はほとんど関係ありません。
この「ほとんど」という微妙なエッセンスをクスッといなしてもらえるとありがたいわけですが、これは個人の性格と対人の相性などに絶対的な正解がないことと似ていて、最終的に勝てるようになったトレードスタイルが正義という考え方が議論の最も現実的な着地点となるでしょう。
しかし、それでは一般論で終わってしまうので、この記事ではトレードスタイルを構築する上でその性格よりも重要な要素となるポイントに切り込んでいきます。
FXのトレードスタイルは生活サイクルで決めろ!
FXのトレードスタイルと性格の因果関係に曖昧さを拭えない以上、ほとんどの人にとってそれよりも固定された要素が決め手となり、つまりそれは生活サイクルを指しています。
より具体的に表現すると、トレードできる時間とそのタイミングでの体調&精神状態。
恐らくほとんどの人が日中に仕事をし、帰宅して一段楽してからチャートに向き合うでしょう。
つまり、仕事・家族との時間というある種の制約から解放されたタイミング=トレードに集中できる時間ということになります。
そして、その条件に加えて「その時間にあなたがトレードに集中できるのか?」という要素が加わり、より現実的には「トレードするだけの余力が残っているか?」と表現した方が適切でしょう。
最適な意思決定をするために知っておくべきこと
FXのトレードスタイルを決める上で、「トレードに集中できる時間に体力や精神状態に余力が残っているのか?」ということについて深掘りしていきます。
人が時間を有効活用しながらタスクを効率的にこなしていくことを語る上で絶対に外せない書籍があります。
- 「7つの習慣」 スティーブン・R・コーヴィー博士
- 「WILLPOWER 意志力の科学」 ロイ・バウマイスター
- 「スタンフォードの自分を変える教室」 ケリー・マクゴニガル
ビジネス書籍としては、ロングセラーでありベストセラーでもあるスティーブン・R・コーヴィー博士の名著「7つの習慣」に「重要性と緊急性のマトリクス」というタスク管理法が出てきますが、それに加えて心理学者のロイ・バウマイスターの著書「WILLPOWER 意志力の科学」、スタンフォード大学の健康心理学者・ケリー・マクゴニガルの著書「スタンフォードの自分を変える教室」で人が意志決定する一連の脳の認知機構を「意志力」という理論で解説しています。
画像引用元:https://ameblo.jp/ff-connect/entry-12031326202.html
つまり、FXトレードという高難度の意志決定を必要とするゲームにおいて、日常生活レベルのありとあらゆるタスクを重要性と緊急性のマトリクスに選別し、「重要性が高いタスクにいかにリソースを注ぐことができるのか」が勝負の分かれ目ということ。
諸説はあるものの、「人は朝起きてから夜眠るまでに30,000回以上もの意志決定をする」と言われています。
そして、意志力の源泉は一つだけでそのエネルギー量には限りがあることが様々な実験で実証されており、つまり、あなたがトレードに集中できる時間を迎えたはいいものの、その時点であなたに最適な意志決定を実行するだけの意志力が残っているか?が何よりも重要なわけです。
https://twitcasting.tv/aoushi_fxtrader/movie/661441504
FXのトレードスタイルの選択
これまでの話を踏まえて、あなたがFXのトレードスタイルを決める上で整理しておくべきことは非常にシンプル。
- トレード(チャート)に集中できる時間(日中の休憩時間なども含む)
- その時間帯に意志力を最適出力できるか
このたった2つのことをポイントにあなた自身のトレードスタイルを考えてみてください。
いくらスキャルピングがしたくても疲弊し切って帰宅し、すぐにイライラしてしまう状態で細かな損切りに耐えられるわけがない。
スイングトレードをやりたいけれど、チャートをチェックできる時間が限られるからスキャルピングで細かく抜いた方が効率的かもしれない。
などなど、あなたの実現したいイメージ、生活サイクル、意志力という要素からトレードスタイルを考えてみてください。
まとめ
FXのトレードスタイルは、性格よりも生活サイクルから考えるべき。
「できるようになりたいトレードスタイル」と「現実的にできるトレードスタイル」は必ずしも一致するわけではありません。
現在のトレードスタイルがイマイチしっくりこないのであれば、今回お話した視点を取り入れ、じっくり自分と向き合ってみてください。